毎年、同じ単元を教えるのに、プリントをまたゼロから作ってしまいます。去年作ったはずの教材が、どこにあるか分からず探せないのです。作っては散らばり、また作る、の繰り返しで時間が足りません。教材を無駄なくためていくには、どうすればいいでしょうか。(中堅)
教材は「作る」より「ためて磨く」。命名と保管の型が、来年の自分を助ける
毎年ゼロから作ってしまうのは、作った教材が探せる形で残っていないからです。作ること自体は熱心にやっているのに、保管の仕組みがないために資産になっていません。ポイントは、教材を使い捨ての消耗品ではなく、年々磨いていく資産としてためること。命名と保管の型を決め、使い回せる形で作り、毎年少しずつ足す。この習慣が、来年・再来年の自分の時間を生み出します。
対策1: 保管の型を、決める
探せなければ、あっても無いのと同じです。見つかる形で残します。
- ファイル名を「学年_単元_種類」でそろえる(後で検索できる)
- 保管場所を一か所に集約する(あちこちに散らさない)
- 完璧な分類より、「必ずここに入れる」を守る
見つかる状態にしておくことが、使い回しの前提です。
対策2: 使い回す前提で、作る
その年だけの作りにせず、翌年も使える形にします。
- 日付・年度・クラス名は、後で差し替えやすい場所に置く
- 単元共通で使える骨組みと、毎年変える部分を分けておく
- 「今年用」でなく「この単元用」として作る
対策3: 毎年ゼロでなく、去年に少し足す
作り直しをやめ、改善の積み重ねに変えます。
- 去年の教材を開き、うまくいかなかった一点だけ直す
- 全面改訂でなく、少しずつ良くする
- 数年繰り返すと、手をかけずに質の高い教材がそろう
使い捨てをやめ、資産に変える
毎年の作り直しを、作業量の問題でなく、ためる仕組みの不在ととらえると、変えられます。命名と保管の型を決め、使い回せる形で作り、去年に少し足して磨く。この3つで、教材は使い捨てから資産へ変わり、年を追うごとに準備は楽になります。今年作る一枚を、来年の自分への贈り物として残す——その意識が、時間不足の悪循環を断ちます。