一般動詞の教え方ガイド中学英語・中1
「likeが見えたらdon't」を卒業させ、意味で文を組む力へ
一般動詞そのものより、be動詞との使い分けとdon't/Doの運用でつまずきます。ドリルでは満点なのに自由英作文でI don't hungry.と書く——これは「likeが見えたらdon't」という機械則で解いてきたサインです。意味から文を組む練習への切り替え方をまとめました。
一般動詞でつまずく3つのポイントと直し方
つまずき1: be動詞の文にdon'tを使う
× I don't hungry.
なぜ起きる? 「否定文=don't」と一本化して覚えているため、否定したい文がbe動詞の文かどうかを見ていません。
直し方 don'tは一般動詞の相棒、notはbe動詞の相棒、という組み合わせで教えます。否定文を作る前に「元の文の動詞はどっち?」と確認する1ステップを練習に固定します。
つまずき2: 疑問文でDoとAreが混線する
× Are you play soccer?
なぜ起きる? 疑問文の作り方を「文の頭に何かを付ける」操作として覚えていると、付けるものの選択を間違えます。
直し方 疑問文は作り方より「答え方とセット」で練習します。Do you 〜? — Yes, I do. の応答ペアを口頭で大量に回すと、Areとの混線が自然に減ります。
つまずき3: 動詞の意味が薄いまま進む
× (have/play/likeを日本語1語ずつで丸暗記)
なぜ起きる? 動詞は文の心臓ですが、単語テスト用の1対1訳で覚えると、場面で選べません。
直し方 「自分の生活の文」で使わせるのが最短です。I play 〜. I have 〜. I like 〜. を自分のことで3文書く産出をドリルの締めに置きます。
一般動詞の授業の一本道(導入→定着→応用)
1つの文法は1時間では身につきません。意味に出会う導入、形を固めて使う定着、自分のことを語る応用——この一本道を、そのまま使える教材つきでたどれます。
1. 導入——意味と場面に出会わせる
教師の日常(実物・写真)を使ったスモールトークで、動作の言葉として出会わせます。like/have/playの3語だけでも会話が成立する体験が先です。
2. 定着——形を固め、使って身につける
定着ドリルはbe動詞が正解の問題を混在させた設計で、「意味を読まないと解けない」状態を作ります。ペア活動で疑問文→応答→一言足すまでを型にします。
3. 応用——自分のことを語るタスクへ
1日の生活を紹介する産出タスクへ。三単現の学習前に「自分のこと」を語る形をたくさん作っておくと、三人称への切り替えがつまずきの少ない拡張になります。
定期テストでどう測るか
テストでは自己紹介や友だち紹介の場面の中で、be動詞との使い分け・don'tの運用を問います。中1・1学期の定期テストに場面設定つきの実例があります。
一般動詞の指導でよくある質問
単語(動詞)の数はどのくらい必要ですか?
最初は10語前後の高頻度動詞(play/like/have/go/eat/study/watch/speak/live/want)で十分です。少ない動詞で文の型を確実にしてから語彙を広げる方が、結果的に速く進みます。
don'tとdoesn'tを同時に教えてもいいですか?
同時導入は混乱のもとです。まずI/Youのdon'tを場面の中で確実にし、三人称単数の単元でdoesn'tを「主語が変わるとdoも変わる」として対比的に導入する方が定着します。
机間指導で誤りをどこまで直すべきですか?
全部直すと生徒は書かなくなります。その時間のターゲット(例: don'tの位置)に絞って直し、それ以外は意味が通じたことをまず認める。誤りの扱いはテスト前の診療所型ドリルでまとめて回収します。