分詞の教え方ガイド中学英語・中3
「している側ならing、される側なら過去分詞」の1本の物差しで
分詞の後置修飾は、中3で英文の風景が変わる単元です——名詞の後ろに説明がぶら下がる語順に慣れられるかどうかが、そのまま入試長文の読解速度に響きます。ing/過去分詞の選択を意味の判断(している側か、される側か)として教え、写真描写で使わせる流れをまとめました。
分詞でつまずく3つのポイントと直し方
つまずき1: ingと過去分詞を勘で選ぶ
× The language speaking in Brazil is Portuguese.
なぜ起きる? 「動詞っぽい語はとりあえずing」という処理で、名詞と分詞の意味関係(言語は話される側)を読んでいません。
直し方 「名詞が自分でするならing、されるなら過去分詞」の物差しを渡し、boiling water(沸いている湯)とboiled water(湯ざまし)のような意味が変わるペアで体感させます。
つまずき2: 語順(前置と後置)の混乱
× Do you know the sleeping baby on the bed?(2語以上なのに前置)
なぜ起きる? a sleeping catのような1語前置の形を先に覚えるため、説明が長くなっても前に置こうとします。
直し方 「説明が1語なら名詞の前、2語以上なら名詞の後ろ」とルールを明示し、同じ内容を1語版と2語以上版で並べて比較します(a sleeping cat / a cat sleeping on the sofa)。
つまずき3: 文の動詞と分詞の区別がつかない
× (The boy running over there is Ken.でrunningを文の動詞だと思う)
なぜ起きる? 後置修飾のかたまりが見えていないと、どれが文の本当の動詞か迷子になります。
直し方 説明のかたまりに( )を付けて「( )を飛ばして読むと文の骨が見える」練習をします。The boy (running over there) is Ken.——この骨探しは入試長文の読解訓練そのものです。
分詞の授業の一本道(導入→定着→応用)
1つの文法は1時間では身につきません。意味に出会う導入、形を固めて使う定着、自分のことを語る応用——この一本道を、そのまま使える教材つきでたどれます。
1. 導入——意味と場面に出会わせる
教室や行事写真の実況(名探偵ごっこ: 「ギターをひいている少年はだれ?」)で、人・物を説明する必然から入ります。
2. 定着——形を固め、使って身につける
ドリルは文化祭の写真を見ながらの対話で、する側(dancing)とされる側(made/written)を意味で選ばせます。語順ルールは診療所で扱います。
3. 応用——自分のことを語るタスクへ
写真展のキャプション作りへ。行事の写真に英語の説明を付ける活動は、分詞の使いどころそのもので、掲示すれば学校に英語の環境も作れます。
定期テストでどう測るか
テストでは写真描写や人物紹介の場面で、分詞の選択と語順を問います。中3・2学期の定期テスト(関係代名詞・不定詞発展と統合した「説明する英語」)が実例です。
分詞の指導でよくある質問
現在分詞と動名詞の違いを聞かれたら?
「形は同じ〜ing。名詞を説明していれば分詞(swimming boy=泳いでいる少年)、〜することという名詞になっていれば動名詞(Swimming is fun.)」と働きで区別します。用語の暗記よりも、文の中での役割を見る目を優先してください。
後置修飾はどの順序で教えるのがいいですか?
多くの教科書は分詞→関係代名詞の順です。分詞で「名詞の後ろに説明」の感覚を作り、関係代名詞で「説明に主語・動詞まで入る」と拡張する流れが自然です。前置詞句(the book on the desk)を最初の一歩として添えると階段がなだらかになります。
入試にはどんな形で出ますか?
整序問題と長文中の構造把握が中心です。特に長文では「名詞+分詞のかたまり」を1つの名詞として読めるかで速度が変わります。骨探しの練習(説明のかたまりに括弧)を帯活動的に続けるのがおすすめです。