動名詞の教え方ガイド中学英語・中2
「動詞の相棒」で覚える。enjoy組とwant組、そして前置詞の後ろ
動名詞の単元で本当に問われるのは、ing形の作り方ではなく相棒の使い分けです。enjoy・finish・stopはing、want・hope・decideはto——そして前置詞のあとは必ずing。この3つの柱を、丸暗記ではなく判断として身につけさせる流れをまとめました。
動名詞でつまずく3つのポイントと直し方
つまずき1: 相棒の取り違え
× I enjoy to play tennis. / I want playing soccer.
なぜ起きる? 「〜すること」に2つの形(to不定詞・動名詞)があるため、どちらでもいいと思ってしまいます。動詞ごとに相棒が決まっていることは明示的な整理が必要です。
直し方 enjoy/finish/stop(ing組)とwant/hope/decide(to組)とlike/love/start(両方OK組)の3グループ仕分けをウォームアップに置き、そのあとの問題で毎回仕分けを使わせます。
つまずき2: 前置詞のあとに原形
× Thank you for help me. / I'm good at play soccer.
なぜ起きる? be good atやThank you forを1つの決まり文句として覚えており、atやforが前置詞である意識がありません。
直し方 「前置詞のあとに動詞を置くなら必ずing」という鉄則として教えます。高校まで使い続けるルールなので、なぜ間違いかを説明させる1問を必ず入れておきたいところです。
つまずき3: 主語の動名詞が浮かばない
× Swim in this river is dangerous.
なぜ起きる? 動名詞を目的語の位置(enjoy 〜ing)でしか練習していないと、文頭に置く発想が出ません。
直し方 Playing games is fun.のような主語の動名詞を「〜することは…だ」の型として練習し、単数扱い(isを使う)までセットで確認します。
動名詞の授業の一本道(導入→定着→応用)
1つの文法は1時間では身につきません。意味に出会う導入、形を固めて使う定着、自分のことを語る応用——この一本道を、そのまま使える教材つきでたどれます。
1. 導入——意味と場面に出会わせる
趣味トーク(I enjoy 〜ing.)から入ると、自分のことを話す必然の中でing形が出てきます。缶詰ラベル(Reading is fun.のような標語)作りも導入の鉄板です。
2. 定着——形を固め、使って身につける
ドリルは放課後の趣味トーク対話を軸に、want(toが正解)を混在。前置詞のあと・主語の動名詞まで1枚でカバーします。
3. 応用——自分のことを語るタスクへ
趣味プロフィール作りへ。enjoy 〜ing/〜ing is fun/be good at 〜ing で3文書き、最後の1文だけwant to 〜に切り替えるのが卒業試験です。
定期テストでどう測るか
テストでは部活紹介や趣味の対話の場面で、to/ingの相棒選択と前置詞のあとの形を問います。単独の書き換え問題より、対話の流れの中の選択が実力を測れます。
動名詞の指導でよくある質問
不定詞と動名詞、どちらを先に教えるべきですか?
教科書の配列に従って大丈夫ですが、先に教えた側の単元に後の形をひと粒だけ混ぜておく(不定詞の単元にenjoyを1問)と、2単元目が「対比の回収」になり定着が段違いです。
stop to 〜とstop 〜ingの違いは扱いますか?
中学では「stopの相棒はing(〜するのをやめる)」に絞るのが安全です。stop to 〜(立ち止まって〜する)は高校の楽しみとして予告だけしておくと、相棒ルールの印象がむしろ強まります。
like to playとlike playingはどちらを教えますか?
「likeは両方OK組」と正直に教えます。両方OKの動詞があると知ることで、enjoyやwantの「相棒が決まっている」感覚が逆に際立ちます。テストでは両方を正解にする採点基準を先に決めておきましょう。