中3の2学期以降、読解の授業は「訳して解説」では時間が足りなくなります。生徒に渡すべきは訳ではなく初見の文章に出会ったときの手の動かし方です。このワークシートは、教科書の長文ページ(USE Read型)を素材に、3段階の読み方をそのまま紙面の手順にしたもの。同じ型で入試の長文にも移行できます。
この教材で解決できる悩み
- 長文になると1行目から全訳を始めて時間切れになる生徒が多い
- 「速読しなさい」「推測しなさい」が指示として抽象的すぎる
- 教科書の読み物ページの扱いがいつも中途半端になる
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学3年(SUNSHINE 3 PROGRAM 6の読み物で例示。任意の長文に転用可) |
| 文法項目 | 総合(既習文法の混在した長文) |
| 形式 | A4・2ページ(3読手順シート+語彙推測メモ欄) |
| 所要時間 | 50分×1コマ |
| 準備物 | 対象の長文(教科書または初見素材)を決めるだけ |
「3読」の手順
第1読: 1分スキャン(辞書・質問禁止)
タイマーで1分。タイトル・写真・各段落の最初の文だけを見て、「何の話か」を日本語1行でメモします。全部読まないことがルールなので、読むのが遅い生徒ほど救われます。
第2読: 設問を先に読む(3分)
本文の前に設問を読み、「探すべき情報」に印をつけます。数字を問う設問なら本文の数字だけを狙って拾う——設問が読解の地図になる体験をさせます。
第3読: 精読(15分)
ここで初めて頭から読みます。知らない単語は飛ばして△をつけ、段落が終わるごとに「この段落は一言でいうと?」の欄を埋めます。△の単語は読了後に「前後から意味を推測→辞書で答え合わせ」の順で処理します。推測が当たっていた単語は、生徒が一番よく覚えます。
授業での回し方
3読それぞれの直後にペアで30秒の共有を挟みます(第1読後:「何の話?」/第2読後:「何を探す?」/第3読後:「一番大事な段落は?」)。読解の途中経過を口に出させることで、読めていない生徒がどの段階で迷子になったかが教師から見えます。
入試演習への接続
2学期後半からは、同じシートの長文だけを都道府県の公立入試過去問に差し替えます。手順が体に入っていれば、初見の入試長文は「いつものやり方でやるだけ」になります。読み方の型こそ、演習量よりも先に渡すべき受験対策です。