現在進行形でいちばん多い誤りは、be動詞の脱落です。He playing tennis.——ドリルでは直っても、話すと落ちる。原因は簡単で、日本語に「〜している」はあってもbe動詞にあたる部品がないからです。この誤りは、書く練習より「進行形を大量に話す場面」で直るのが早い。このワークシートは、導入と定着ドリルのあとに置く活用の1枚で、教室をスポーツ中継のスタジオにします。1人がジェスチャー、1人がアナウンサーになりきって実況——Look! Ken is doing something. He is moving his arms! Now he is jumping!——残りのメンバーがWhat is he doing?で正体を当てる。実況という場面は「今まさに起きていること」しか語れないので、発する英語が全部、現在進行形になります。
この教材で解決できる悩み
- He playing.のようにbe動詞が落ちる誤りが、ドリルでは直っても話すと戻る
- 進行形の練習が絵の描写で終わり、生徒の発話量が少ない
- 中1の3学期、疲れが見える時期に全員が笑って参加できる活動がほしい
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学1年(現在進行形の学習後。NEW HORIZON 1ほか全教科書対応) |
| 形式 | 表=つくる(ゴール→お手本→表現バンク→お題メモ→実況セリフ下書き)/裏=つたえる・ふりかえる(ペア→グループ→全体のゲーム→自己評価4観点→ふりかえり→発展) |
| 時間 | 25〜35分(1実況30秒のテンポ重視。帯活動で繰り返し可) |
| フェーズ | 活用・応用(導入・定着ドリルとセットで一本道になる設計) |
実況は「進行形しか使えない」場面
この活動の文法的な仕掛けは、実況という場面の制約そのものです。アナウンサーは目の前で起きていることしか実況できません。過去形も未来も出番がなく、Look!のあとに続く文は必然的にbe動詞+〜ingになります。しかもジェスチャーは次々変わるので(He is running! Now he is jumping!)、同じ型を主語や動詞を替えて何度も口にすることになる。1回の実況で進行形を3〜5文、ゲームを一巡すれば1人あたり10文以上——ドリル1枚分の発話量が、笑いながら出ます。
当てる側にも文法の仕事がある
実況を聞く側はWhat is he doing?と質問し、He is swimming!と答えて当てます。疑問文と応答がゲームのルールに組み込まれているので、「質問の練習をしましょう」と言わなくても全員が疑問文を口にします。お手本と表現バンクにはClose!(おしい!)のようなリアクションも入れてあり、当てゲームの熱量がそのまま英語のやりとりになります。STEP 3では、お題3つと「実況で使う動詞の〜ing形」を先にメモするので、running・swimmingの子音重ねやmakingのe脱落も、ゲームの準備として自然に確認できます。
導入・定着との一本道
同じNEW HORIZON 1の現在進行形には、導入解説(進行形の導入)と定着ドリル(進行形の定着ドリル)があります。導入→定着→この応用と並べると、形の理解から場面での大量運用までが一本道です。発展チャレンジの「窓の外実況」(A bird is flying. Our teacher is walking to the gym.)は、教室の外へ文法を持ち出す第一歩。中1・学年末テスト(本サイトの定期テストシリーズ)の進行形の出題ともつながります。